瀬戸八十八夜


 東方俺組曲
Fade to zero
a cup of love
函 -pandora-
a letter from

←戻る

『Fade to zero』

歌 :ari
アレンジ:ちくりん
作詞:ari

昨日選んだ今日を目指し生きる僕らの
『現状』【うしろすがた】は誇れるのか?

信じ進み続けた道が『失敗』【ちがう】としても
歩みを止めて 戻ることは叶わない

夢も希望も願望も みんな幻想【まぼろし】
ああ偽物【フェイク】だらけ
優しくなんかない 迷路【セカイ】

風に舞い上がり 光融かして 闇【zero】へ
出でた黒に呑まれて
もう動けない 何も判らない 何も視えない
「誰か助けて」と叫ぶ声さえも掠れ
届く前に消されて
そう気が付けば この闇の中で 僕はひとりで

昨日選んだ今日を目指し『後悔』【くやむ】としたら
この手の中に残るモノは何も無い

夢も希望も願望も 全部裏切り
ああ偽者【フェイク】だと気付いて
剥がれ落ちる 仮面【ジブン】

風に舞い上がり 光融かした 闇【zero】で
黒の中に佇む
もう動かない 何も掴めない 何も要らない
「誰か助けて」と叫ぶ声さえも捨てて
ただ座り込むだけで
生きる意味も その目的地も 僕は忘れた


全てを 失い
想いが 零れる

はらりはらりと 舞い落ちる欠片
それは 砕けた明日の欠片
爪先に触れては消える 僕の残骸
強くありたかった 強くなりたかった
強く、迷わずありたかった
もう遅いのか 間に合わないのか
願う 求める

一歩 踏み出す
二歩 歩き出す
三歩 駆け出す その闇纏って
視えないなら 道がないのなら
何処にも行ける

風に舞い上がり 光融けていく
可能性【zero】が 僕の中に融けていく
(目指してく 明日探してく)
今日の 零【ここ】から

コメント:ちくりん

歌詞の中二病さに最初は大爆笑しましたw そんな歌。
レコーディング終って初めてこの歌詞がルーミアっていうキャラを
よく捉えていて、良い歌詞だと気付きました。ariお疲れ。

元々ルーミアが好きだったので、紅魔郷1面の2曲を使って
アレンジしようという所からスタート。だからこそ、歌詞も
書きたかったが2ヶ月考えても出てこなかったんだよ。
僕には作詞は無理だ……

曲的には4、5、3、6のコード進行をひたすら転調しながら進めていってます。
今聞きなおしてみると転調ムチャクチャ多いっすね。7、8回くらいしてます。 あとドラムのフィルインが死ぬほどしんどかった。

これが僕の初アレンジ曲です。
まさにゼロからの挑戦。


『a cup of love』

歌 :葉茶
アレンジ:葉茶
作詞:葉茶

夕紅に染まる街 星が灯り
舟唄は遠く 明日会えること夢見て

いつからか君を この場所で待ってた
約束もなく 今日も遠い雲見つめてる

それでも心は引かれてく
浮かぶ想いは星月のように
離れることも近づくことも
叶わずぐるぐる回っている

溢れ出るこの気持ち 打ち上げたら
燃え尽きず君のもとに 届いてくれますか


またひとつ流れ消え行く光
引き寄せられる 強い力に抗えず

重なる肩にふれる手と手
赤く染まる無邪気な横顔
伝える気持ちも不器用な
私を受け止めてくれますか

夕凪の静寂に 時が止まり
やさしい微風の中 もう言葉は忘れて

穏やかに沈みゆく 夕日を背に
いつか見た場所で 君を静かに抱きしめる

コメント:葉茶

新ジャンル、ホラー。ごめんなさい。
この曲は「めーりんだって女の子。恋の一つや二つくらい!」
的なノリで作り始めました。

「上海紅茶館」は東方の曲の中で一番のお気に入りです。
何を隠そうこの僕を東方世界に引き入れてくれた曲で、
当時上京して同人音楽にはまっていた僕は
夢違科学世紀を試聴コーナーで聴き、すぐにレジへ。
今でもお気に入りの一枚です。

歌詞はARIAの影響を多分に受けておりますw
めーりんと灯里って外見がめっちゃ似てる気がする。

あ、みんなカラオケのほうは楽しんでね☆

『函 -pandora-』

歌 :ちくりん・ari
アレンジ:ちくりん
作詞:ari

記憶すら記録に成り下がる
遠い 遠い 過去から
幼き姉と 幼き妹
二つの翅が紡ぐ夜想曲【ノクターン】を 閉じ込めて
廻り続ける 函 -pandora-

壊レタ音色ハ壊レタ音色
ソノ始マリカラ壊レタ音色

霞む紅の中で 絡んで躍る二つの翅
捩じれ続く輪舞曲【ロンド】 終わりを未だ知らない

幼き姉は微笑【え】む 運命【さだめ】に結ばれた歓びに
幼き妹は陶酔【よ】う 歪な悦びに

あそぶ/おどる/にげる/はしる
のぼる/おちる/とまる/ほろぶ
わらう/さわぐ/かこう/うたう
まわる/さわる/ねらう/うばう

おもう/ままに/のぞむ/ままに
かんじ/るままに
やめら/れない/とめら/れない
はかい/しょうどう
たのし/いもの/おかし/いもの
おもし/ろいもの
みんな/みんな/みんな/みんな
こわす/こわす/こわす

ただ 破壊しか知らない 妹
それは高貴な血統【せんりつ】を汚【みだ】す異端【ノイズ】
姉は 見過ごすわけにいかなかった
『矜持』【ほこり】か『絆』【あい】か
葛藤さえも 捻じ伏せて
彼女は 決意する

壊レタ音色ハ壊レタ音色
行キ着ク先マデ壊レタ音色

そして妹は 函-pandora-に囚われた

霞む紅の中で 離れ分かたれた二つの翅
奏でていた二重奏【デュオ】は 永久に続く独奏【ソロ】に

幼き妹は囲われた部屋で遊び続け
幼き姉は囲った心【むね】の内に嘆く
閉じる扉の音
過去を切り取った函-pandora-で
廻る廻る自鳴琴【オルゴール】 終わりを未だ知らない

時さえ風化して 崩れるほどの孤独の果て
裂けて広がる罅【ヒビ】
開く扉の音

存在自体が災厄
故に禁忌-pandora-
その蓋が開け放たれたとき
溢れ出すモノは絶望と悲鳴
新たなる楽章の始まり
夜が紅く染まっていく
戦慄【メロディ】が 再び流れ出す

コメント:ちくりん

オペラっぽいオーエンを作りたいなぁと思ってたら、
全くオペラとは違う物が出来てしまったw
禍々しさとか、不気味さとか、そういうのが出ればと思いました。

これも歌詞はari。
こうこう、こういうイメージでー、こういう歌詞を書いてと注文したら、まさにイメージ通りの歌詞を書いてくれましたよw
ちなみに何だかんだで僕はフランよりもレミリアの方が好きだったりします。

僕の歌ですがテイク130まで録リ直しました。
多分「東方俺組曲」の製作過程で一番大変だった事は?と聞かれたら、間違いなく僕はこれが中々歌えなかった事をあげます。

やー、しんどかった。

ちなみに中盤のariの歌も結構な苦戦をしてました。
普通に考えて息続かなくなるからなぁ……よく歌えたもんだ。

ちなみに友人に聞かせたら、これ何て某幻想楽団?と言われましたw 幻想違いだぜ……ってか、言われるまで完全に気付かなかったぜ……

「もう『11文字のメッサージュ』とか語りに入れちゃえよw」と言われましたが、やんわりとそれは却下しておきましたw

『a letter from』

歌 :ari
アレンジ:葉茶
作詞:葉茶

あなたが遺すのは
懐かしい文字と下手な絵
綴られる物語 滲んでゆく

二人手をとり合って歩んだ
匂う花咲き乱る道のりは遠く
後悔と絶望の波が
打ち寄せて小さな自分を押しつぶす

時を越えあなたにまみえる
遥かそのときが来るまでは
歌にして届けこの想い
天を焦がし灼く愛の歌


儚げに佇んで
見上げる優しき決意
微笑みの裏側に気づけなくて

初めて大切だと思えた
すべてを捧げる覚悟さえできた
桜が枝に映ゆるその笑顔
笑い手を振り返す
あの日は戻らない

浮かぶのは溢れる涙と
紅き血の織り成す花模様
これ以上思い出せぬように
閉じ込め鍵をかけ
捨て去った心の

透き間から十重に二十重に
折り重ねられた記憶の日が
溢れ出す 胸をつかみ
裂けよ壊れよとばかり

願うのは 去り逝くあなたに
暖かく優しい思い出を
歌にして届けこの想い
天を焦がし灼く愛の歌

コメント:葉茶

東方アレンジに参加すると決まった際に、真っ先にやってみようと思った曲です。すでにいろいろな方が名アレンジをされているので
躊躇しましたが、詞と曲との擦り合せに重点を置きながら頑張ってみました。

この曲の歌詞は「幽子からの手紙」という同人誌を基にしています。
アレンジを始めた当初、東方の曲は昔から知っていたのですが、
ストーリーは全然知らず、これはまずいということで勉強のために
読み始めた本がこれでした。

この本を読んでから曲を聴いていただけると、さらにこの曲を楽しんでいただけるかと思います。
これからも物語のある曲をたくさん作っていきたいですね。

『a cup of life』

歌 :ari
アレンジ:葉茶
作詞:ari

夕闇に染まる刻 月が紅【あか】り
夜が目醒めてゆく 明日の始まりを知る

いつからか僕は この場所で立ってた
束縛はなく 今日も高い空眺めてる

時計の針は操れ【うごかせ】ない
魔法の呪文【ことば】は使えない
できることは少ないけど
必ずここを守っていく

突き抜けるこの拳 振り上げたら
虹色に極まって はじけるように叩き付ける

またひとつ 瞬いてくる光
引き寄せられる 侵入者【よばれざるもの】 迎え撃つ

出かけてゆく小さな日傘
離れてゆく無邪気な横顔
その紅く光る瞳が
僕を映してくれなくとも

朝凪の静寂に 時が止まり
贈られる微笑と紅茶 もう言葉を忘れて

鮮やかに明けてゆく 水面を背に
見上げる窓 ここにある ささやかなあたたかさ

コメント:ari

『a cup of life』の詞を折角なのでリライトした。
完全に新規に書いても(俺が)面白くないので「できるだけ元の詞を活かしつつニュアンスを完全に変える」をテーマに。
部分的にそのまま流用・韻を踏まえて言葉を替える・意味を踏まえて言葉を替える・対義語にすり替える…などいろいろといじったのだけれど結局「なんだ新規部分が一番多いじゃん」って結果に。
惨敗。
All music composed by ZUN(上海アリス幻楽団)

inserted by FC2 system